シナジーマーケティング初のタクシー広告に込められた想い 〜 創業当初から変わらぬ ”マーケティング支援の本質” を届けたい 〜

Service

シナジーマーケティング(以下、当社)が、デジタルマーケティング人材を最短6ヶ月で育成する「DX BOOSTER(ディーエックスブースター)」の提供を開始して、約2年半が経過しました。

マーケティング領域やDXの推進に課題を持つ多くのお客様に導入いただいている一方で、世の中には同様の課題に頭を悩ませている方がまだまだ多く存在しています。まだ見ぬDX BOOSTERを必要とする方にサービスの情報や理念を届けるべく、2023年11月20日から12月17日にかけて、全国を対象としたタクシー広告を出稿しました。

今回は、タクシー広告出稿に込めた想いや反響、今後の事業展開について、サービス開発の中心メンバーである杉山さんと鈴木さんに語っていただきました。

(取材・編集/シナジーマーケティング ブランドマネジメントチーム)

プロフィール

杉山 健太 / DX事業部 部長
事業本部 副本部長としてクラウドおよびエージェント事業のマネジメントを経験したのち、エージェント系サービスを開発する企画制作部の部長を経て、2023年にDX事業部を立ち上げ。DX BOOSTERをはじめとしたデジタル人材系事業の責任者。

鈴木 英利佳 / DX事業部
Webマーケティングコンサルタントとしてこれまでに業種業態問わず100社以上に伴走支援型で課題解決に尽力。2020年に企画制作部に合流後、デジタルマーケティング新規事業としてDX BOOSTERを立ち上げ、そこからDX事業部のデジタル人材系事業の事業設計と推進を担当している。

DX BOOSTERのサービス理念・強みを端的に伝える試み

―― タクシー広告を出稿した経緯を教えてください。

杉山:
「デジタルマーケティング領域のサービス提供企業として当社がトップになるために、新しい挑戦をしていく」という経営判断が、実施の大きなきっかけです。2年半サービスを提供してきた結果、さらなる事業成長のためには大きな投資をして認知度を上げるフェーズまで到達しており、市場の需要も見込まれたことから、認知施策への投資にGOサインが出ました。

鈴木:
数ある中からタクシー広告を選択したのは、DX BOOSTERが人材教育サービスだからです。他のサービスと比べて、経営層や上位レイヤーが決裁者として意思決定をすることが多いので、その層がよく利用するタクシーへの出稿が最適だと考えたんです。

―― ピンポイントで狙いにいく作戦ですね。広告ではどのような内容を打ち出したのですか。

鈴木:
「DX BOOSTERはどういうサービスなのか?」「なぜシナジーマーケティングが提供しているのか?」を簡潔に伝える内容にしました。
理由は二つあります。一つは、30秒の広告枠でサービス概要を説明するのが難しいことです。一口に「デジタル人材」といっても職種は多岐に渡ります。人によってイメージする職種や担当領域が違うので、誰にでもわかるように説明するには30秒では短すぎる。
もう一つは、創業当初からデジタルマーケティング支援を提供してきた当社の想いや強みを視聴者に伝え、共感を呼び起こすことで導入のハードルを下げたかったからです。

杉山さんとも議論し、最終的に「当社が取り組む新規事業への意義や想いへの共感度を上げる」ためのメッセージを発信する方向性になりました。

杉山:
広告でも「ビジョンへの共感を呼び起こす発信にする」という発想は、当社らしいですよね。

―― そこから会長の谷井さんのご出演につながるのですね。

杉山:
今回の出稿では、当社が世間からSaaS企業と認識されているところに、新たに「デジタル人材育サービスの提供企業」のイメージを定着させる狙いもありました。ターゲット層である経営者や決裁者に顔が広く、注目度が高い会長の谷井さんをおいて他にいないですよね。

鈴木:
谷井さんに語っていただくことで説得力が増し、視聴者に認知が定着するのではないかと考えました。Webでの認知施策はバナー広告を出すのが一般的なのですが、この施策はDX BOOSTERと相性が悪くて。バナーの一枚の画像と短いキャッチコピーだけではサービス内容が正確に伝わらないので、認知が定着しないという問題がありました。

■タクシー広告

■タクシーCM連動型「DX BOOSTER」特設ページ

https://dx.synergy-marketing.co.jp/lp/t_prime/

谷井さんの出演コメント(プレスリリースより)

シナジーマーケティング株式会社
取締役会長 谷井 等

当社として初めてのタクシーCMを出稿することになりました。出稿にあたり、どのようなCMがいいのか?どのようにすれば、ご覧になった方々の記憶に残るのか?ということをメンバーと議論することは、とても楽しい時間となりました。今回のCMで意識したことは、まずは他社がやったことのないようなスタイルを目指すということ。そして次に、大阪企業である個性を発揮するということでした。穏やかにアイデアについて議論し、アイデアにワクワクしながら、いいCMができあがったと思っています。ぜひともご笑覧ください。

※役職は2023年11月放映当時

―― 「SaaSでもないし、プロ人材の派遣でもない。第三の選択肢。企業内の人材をデジタル人材に育て上げるサービス」というメッセージは、イメージしやすく、すっと頭に入ってきました。

杉山:
バシッと入ってきますよね!余計な説明が一切なく、簡潔でわかりやすい。さすがのセンスだと思いました。実はそのセリフ、谷井さんから提案があったんです。
 
鈴木:
こちらから渡した文言を、自分の言葉に置き換える形でアレンジしてくださいました。DX BOOSTERのサービスの肝は、事業者側の方がデジタルマーケティングの知識を身につけることで事業状況に合わせて自らジャッジし、成果を積み上げていけるように支援することなんですが、これを一言で「第三の選択肢」と。

杉山:
上手いこと言うな〜としびれましたね。僕たちが考えた言葉では、あそこまでバシッとは決まらなかったと思います。撮影現場で見ていても非常に完成度が高く、「これなら新規の問い合わせも獲得できる」と確信しました。

谷井さんへの出演依頼時のエピソードや撮影ギリギリで最後の決めポーズが決まったエピソードなど、撮影現場秘話がいくつかあるのですが、話すと長くなってしまいそう(笑)。またの機会にお話ししますね!

▶︎タクシー広告の撮影現場秘話はこちら
https://note.com/synergymarketing/n/n818ae82b4b2d

少額予算の企業やプロジェクトにこそ、フィットしたマーケティング支援が必要

―― まさに会心のできだったんですね。実際の広告効果はどうでしたか?

鈴木:
期待した以上の効果が得られました。認知定着が目的であったにも関わらず、目標に対して、お問い合わせ件数は約160%、動画再生回数は約130%、CPMも約10%の低減を達成しました。展示会を上回る費用がかかっていたので、正直ほっとしています(笑)。

プロジェクトを立ち上げた当初は月10万円程度の広告費しかなく、杉山さんと二人で毎日テレアポをし続けていたところから、全国に広告展開して効果が出るところまでたどり着いたのかと思うと、本当に感慨深いですね……。

杉山:
あの頃は電話しまくっていたよね!(笑)
いざ蓋を開けてみたら、北海道の住人が全員1回ずつ見たくらいのPVになっていました。具体的な反響としては、谷井さん経由で、経営者をはじめとする決裁レイヤーの方からの問い合わせや商談のエスカレが複数発生しただけでなく、谷井さんのFacebookの告知投稿にコメントが約85件、反応が約1,000件寄せられました。予想を大きく上回る結果になったのは、谷井さんの人徳によるところも大きいですが、「タクシー広告は決裁者への訴求に適している」という仮説も正しかったと考えています。

鈴木:
多岐に渡る業種・企業規模の企業様から問い合わせがあり、デジタル人材育成サービスの需要の高さを改めて感じました。特に、不動産や工務店、地域のエージェント系代理店などの企業様から積極的なご連絡があります。

杉山:
得られた反響は、今後注力していく領域を考える際の参考にもなりました。過去の実績も踏まえ、特にBtoB領域の企業様からの反響が良いことから、今期はその領域に注力することを検討しています。

導入実績の話をすると、「月2、30万程度の広告費だが、マーケティングはマストでやりたい」という中小企業や、大手企業の一部門もしくは一プロジェクトからの引き合いが多いですね。最近は特に後者からの問い合わせが多く、以前当社の企業サイトでもご紹介したSCSK様(事例紹介記事インタビュー記事)もこのケースです。

鈴木:
BtoB領域の需要が高いのには、理由があります。BtoC領域に比べて、マーケティング担当者がいない、もしくは他の業務と兼任で手が回っていないケースが多いだけでなく、「社外から専任者を雇うより、社内の人材を育成して引き上げたい」という採用方針の企業様も多いんです。

実際に「社内の人材を外部研修に参加させたが、一般的な内容しか教えてもらえず、自社のマーケターとしては物足りない」といった嘆きの声も複数聞かれます。その点、私たちのサービスは、企業様の中に入って実務に触れた上で最適な形にカスタマイズした人材教育を行うため、成果がでやすく、そこが評価につながっています。

杉山:DX BOOSTERをご利用いただいている企業様からのご紹介で新たに導入が決まるケースも増えていますね。DX BOOSTERを通じて、デジタル人材課題の解決に向けた良い循環が生まれ始めているのではないかと思います。

お客様のデジタルマーケティング体験向上の足がかりになりたい

―― プロジェクトの立ち上げから約2年半が経過し、ついに事業拡大フェーズに入りました。新たな経営方針も発表になった中で、今までの振り返りと今後の取り組みについて聞かせてください。

杉山:経営方針の変更は追い風でしたね。諦めずに事業を推進してきてよかったと思っています。昨年までの方針では、本流はCRMシステム「Synergy!」の提供で、「その中の一つとして、マーケティング課題を解決するためのデジタル人材育成がある」という立ち位置でしたが、今期は、本流と具体連携を図りながら、さらなる拡大に向けて事業を推進できるようになります。

鈴木:
当社は以前から、デジタルマーケティングのコンサルや受託サービスを提供していましたが、DX BOOSTERの登場で「お客様自身の手で事業成長に取り組むために最適化された人材教育サービス」を提供するようになりました。これも広い意味では「一歩先のデジタルマーケティング体験の提案」といえるのではないか、と考えています。

実際にコンサルや受託サービスを提供していて思ったのは、「お客様自身にデジタルマーケティングの知識がないと施策を的確に判断することが難しく、成果が出にくい」ということです。一例ですが、出稿したWeb広告の効果が伸び悩んでいる時に、「委託先企業を変更するべきか」「もっと投資をしたらいいのか」「この効果が上限なのではないか」などを的確に判断するには知識が必要ですよね。本質的かつ長期的な事業成長支援をするためには、ただ施策を提案するのではなく、一歩踏み込んで、事業会社側が自走できるようになるまでカバーするのが適切だと考え、このサービスを立ち上げたんです。

杉山:
「いかにお客様の状況に適したデジタルマーケティング業務の推進体制を作り、成果を出すか」という課題に向き合ってきた僕たちだからこそ、「一歩先のデジタルマーケティング体験」を提供する最初のロールモデルにならないといけないと考えています。そのために、まずはお客様の事業成長にまで踏み込んで寄与できる仕組みづくりに力を入れたい。

鈴木:
新しい方針によって連携体制が整うことで、よりお客様の成果にコミットできるようになるのではと期待しています。当社が提供する総合的なデジタルマーケティング体験の最初の入り口(窓口)に、DX BOOSTERがなりたいですね。

杉山:
今までは一部のお客様だけが感じていた「デジタル人材に関する課題感」が、どんどん世の中にも広く顕在化してきているように感じています。デジタル人材の育成の重要性に気づく人が増え始め、DX BOOSTERのサービスにより価値を感じてもらえる土壌ができあがりつつあるので、今がマーケットへのアプローチを強化していく絶好の機会だと考えています。この時流を逃さず、今まで積み重ねてきた成果に上乗せをしていく形で、「デジタルマーケティング体験のさらなる向上」を目指したいですね。そのために、新サービスの開発にも着手しています。
部門を横断した複合的なマーケティングサービスの提供が、「一歩先を見据えたデジタルマーケティング体験を提案できる会社」の実現に向けた ”最初の一歩” になるのではないでしょうか。

デジタルマーケティングを担う人材の不足や育成にお悩みの方へ

「これからデジタルマーケティングに本格的に取り組みたいけれど、現場を担える担当者がいない……」といったお悩みを解決するために、​​新任マーケティング担当者育成サービスを提供しています。
企業様ごとに最適な形にカスタマイズした「6ヶ月間の実践的プログラム」によって、未経験でも、短期間で現場で使える実務的なデジタルマーケティングスキルを身につけることができるように全力でサポートいたしますので、ぜひご検討くださいませ。

■DX BOOSTER サービスサイト
https://dx.synergy-marketing.co.jp/

■お問い合わせフォーム
https://form-ksb.synergy-marketing.co.jp/webapp/form/23305_jmib_6/index.do

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