システム提供だけにとどまらない!お客様の事業構想実現に向けた、包括的な利活用支援

Service

シナジーマーケティング(以下、当社)は、当社が提供するCRMシステム「Synergy!(シナジー)」やマーケティングシステム「Synergy!LEAD(シナジーリード)」の開発・販売だけでなく、お客様の理想を実現するための導入およびリプレース支援にも注力しています。

今回は、株式会社バイオテック様の「基幹システムのリプレースに伴う、マーケティングシステム再構築プロジェクト」をご紹介します。当社のパートナー企業である株式会社ユーシステム様にもご協力いただき、3社間で連携しての取り組みとなりました。このプロジェクトで実現したことやその効果、今後の展望などについて、バイオテックのタジマ様とユーシステムのI様、当社の矢熊が語り合いました。

■Synergy!LEADとは
Salesforceと連携する国産初のマーケティングシステム。フォーム、メール配信、Webトラッキングなど、Salesforce上でのマーケティング活動を支援する機能を搭載。見込み顧客(リード)向けマーケティング活動と既存顧客向けCRM活動の両方をワンストップで実施できる。
https://www.synergy-marketing.co.jp/cloud/synergylead/


対談メンバー

タジマ ヒロキ 氏
株式会社バイオテック マーケティンググループ
METAプランニングセクション セクションリーダー

S.I 氏
株式会社ユーシステム ITソリューション部
チームリーダー(ITソリューション担当)

矢熊 吉成
シナジーマーケティング株式会社 プロダクトデザイン部
プロダクトマネジメントG

※部署名・役職は取材当時(2024年8月)のものです

株式会社バイオテック

バイオテックは設立以来発毛育毛一筋。脱毛研究の原因究明に始まる科学的・総合的「育毛用処理剤セット」において、業界日本初の特許(特許第1396867号)を取得している専門サロン。全国に広がるサロンネットワークとインターネットとプロの技術で、自分の髪をあきらめない方々を力強くサポートしている。
https://www.biotech.ne.jp/

株式会社ユーシステム

神戸市中央区に本社を置く総合ICTソリューション企業。「顧客価値創造」を企業理念とし、システム開発から広告制作、人材教育、派遣事業まで幅広く企業を支援している。
https://usystem.jp/

自社製品だけにこだわらない!お客様の「実現したいこと」最優先の提案

―― バイオテック様とは2012年から、ユーシステム様とは2022年からお付き合いをさせていただいています。

バイオテック タジマ:
2012年3月に、SalesforceとSynergy!LEADを導入したことがきっかけです。当時の基幹システムはオンプレミス型*1で災害時の事業継続に懸念があったことや、データ抽出に手間がかかり分析が難しいなどの問題があり、さらに将来を見据えたデータ活用を考え、クラウド型システムへのリプレースとマーケティングシステムの導入を検討していました。弊社の課題感や実現したいことを丁寧にヒアリングしたうえで一番希望に沿った提案をしてくださったことが、導入の決め手です。

シナジーマーケティング 矢熊:
「育毛サロン独自の運営にも耐えうる、拡張性の高いSalesforceが適している」と考えてのご提案でした。顧客データの抽出・分析を容易にして、メールマーケティングを始めたいとのご意向もあったので、Salesforceとの連携に適したSynergy!LEADをあわせてご紹介しました。

バイオテック タジマ:
「当社のシステムではなくSalesforceを導入すれば、ご要望に沿ったシステムが作れるのでは?」と、自社の売上ではなく弊社のことだけを考えた提案だったので、衝撃を受けましたね。

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*1 サーバーなどのハードウェアや業務用アプリケーションなどのソフトウェアを自社の施設内に設置する運用形態。

ユーシステム I:
当社は、2022年よりSynergy!LEAD導入パートナーとしてご一緒しているのですが、同じく、誠実かつ真摯な対応をしてくださったことが強く印象に残っています。お付き合いが始まったきっかけは、弊社からの問い合わせです。お客様からのご依頼で、効率的なメールマーケティングが行えるツールを探していたところ、Synergy!LEADに出会いました。当時も今も、お客様からのご相談に対してマニュアル一辺倒ではなく寄り添った対応をしていただけるので、大変助かっています。

シナジーマーケティング 矢熊:
評価していただき、ありがとうございます。実際にSalesforceとSynergy!LEADを導入して、バイオテック様の課題は解決されましたか。

バイオテック タジマ:
はい。基幹システムの課題が解決しただけでなく、業務効率化や手掛けたかったメールマーケティングも始めることができました。ECサイト商品の販促やサロン来店予約のリマインドによる予約忘れ防止、サロンからの離脱防止・休眠の掘り起こしなどができ、売上にも良い影響が出ています。

BtoB向けのシステムではありますが、私たちのようなBtoCの業態でも利便性高く活用できていますし、自分たちでカスタマイズできて満足しています。会社を成長させていくうえでマーケティングシステムの導入は良い選択だったと思いますし、システム面のパートナーとしてシナジーマーケティングさんに入っていただいたこともプラスになりました。ただシステムを売り買いして終わりではなく、システム導入後も、私たちのやりたいこと、つまり事業構想を実現するためにともにシステムの活用方法を考えていただける関係性が構築できたことはひとつの財産です。

シナジーマーケティング 矢熊:
弊社としても「システムは提供してからが本当のはじまり」という認識があります。潜在的な部分も含め、お客様のデジタルマーケティング課題の解決に向かって並走させていただくことが我々の使命です。

ユーシステム I:
弊社も同様の考えです。私たちがシステム開発や導入支援、システム設定をする際も、導入後に、お客様自身で活用しやすいシステムに育てていってもらえるように工夫しています。システムをただ導入するだけで、課題が解決することはありません。課題解決に向けて、いかに適切にシステムを利活用できるかが重要です。

リプレース後も、以前と変わらぬマーケティング活動をするための再構築

―― SalesforceとSynergy!LEADの導入から約9年が経過した2021年に、基幹システムをサロン専用システムに切り替えることになった旨のご連絡をいただきました。

バイオテック タジマ:
Salesforceのシステムの肥大化によって保守コストが膨大になってしまったことと、サロン特有の複雑な請求処理対応が必要なことから、基幹システムをリプレースすることになりました。ただ、サロン専用システムへの切り替えが決まった後に、Salesforceと比べてマーケティング機能が不十分であることが判明しまして……。誰に相談すればいいか悩んでいて、範疇外だろうなと思いながらも矢熊さんに恐る恐るご相談してみました(笑)。

「マーケティングシステムとしてSalesforceを継続利用する」もしくは「Synergy!を新たに導入する」の2パターンの提案をいただき、使い慣れているSalesforceを選択しました。そこで、サロン専用システムとSalesforceの顧客データを連携させることで、リプレース前と同様のマーケティングができる状態にしたく、マーケティングシステムの再構築をご依頼しました。

シナジーマーケティング 矢熊:
要件の整理や設計は当社で担当したのですが、開発規模が大きくなることが予想されたため、開発・実装面はユーシステム様にご相談することにしました。Salesforceのコンサルティングパートナーとして、Salesforceのインプリメント(実装作業)や運用支援を数多く手掛けていらっしゃるので、頼りにさせていただけないかと思いまして。

ユーシステム I:
お声がけいただき、大変うれしく思いました。当社では、システム連携のための詳細設計やSalesforceおよびSynergy!LEADの構築を担当しました。心がけたことは二つです。バイオテック様のご要望であった「ノーコードもしくはローコードでのシステム設定変更」を実現するために、シンプルな構成にしたことです。

シナジーマーケティング 矢熊:
この開発規模であれば、本来は要件整理から入っていただき、その後インプリメント(実装作業)していただくべきなのですが……。イレギュラーなご依頼となりましたが、ユーシステム様側でもプロジェクトの全体像を把握しつつ、細やかにご対応いただき、大変感謝しています。

ユーシステム I:
こちらこそ大変貴重な機会をいただき、ありがとうございます。弊社は今まで、BtoB企業様中心かつマーケティングシステムを専門に取り扱った経験がなくて。今回ご一緒したことで、BtoC企業であるバイオテック様の経営・マーケティング課題やシナジーマーケティング様の要件定義やマーケティングのノウハウ、マーケティングシステムに必要なシステム要件・機能など、新しい知見を多く得ることができました。

バイオテック タジマ:
「自動データ連携できます」と回答をいただいた時は、正直ほっとしました。最悪、手動でのデータ移し替えも覚悟していたので……。2023年8月にリプレースが完了したあとも、連携しているSalesforceとSynergy!LEADに大きな問題は発生していません。リプレース前と同様のマーケティング活動が継続してできています。

デジタルマーケティング活動ができなければ、弊社が描いている成長戦略や事業構想の実現はとても困難なものになってしまいます。サロン事業も通販事業も来店型ビジネスなので、どうしても企業側は待ちの姿勢になってしまう。そのため、弊社からお客様の状況にあわせて直接働きかけられるメールマーケティングは、非常に重要な位置付けにあります。無理めなご相談でもシナジーマーケティングさんならなんとかしていただけるので、いつも頼りにしています。

シナジーマーケティング 矢熊:
ユーシステム様のご尽力あってこそです。もちろん当社としてもしっかり要件定義や設計をしていますが、第三者視点かつ豊富なSalesforce構築経験をお持ちのI様から鋭い指摘をたくさんいただくことができて、とても助かりました。

当社は、ときに他社さんの製品をご紹介したり、積極的にパートナー企業様にお声がけしてプロジェクトを進めるなど、お客様の理想実現のための努力を厭わないカルチャーがあるのですが、それが今回のプロジェクトにおいてプラスに働いたように感じています。

バイオテック タジマ:
弊社としても今回の件でユーシステム様とつながりができたことは、非常にプラスになりました。今後もよろしくお願いします。

▶︎お取り組み内容の詳細は、Synergy!公式サイト掲載の事例記事をご覧ください

どんなに技術が発展しても、ビジネスの根本は「 人対人のコミュニケーション 」

―― 今後の展望をお聞かせください。

バイオテック タジマ:
弊社はサロン事業を主体としていますが、今後はオンライン上でのサービスも増やし、「いつでもどこでもバイオテックとお客様がつながっている状態」にしたいと考えています。また、顧客エンゲージメントやLTVを上げる活動にも、顧客データを積極的に活用していきたいですね。そうすることで、サロンのカウンセラーが、来店されたお客様に適したカウンセリングや商品購入促進、離脱防止施策の実行などのクロスセルに向けたアプローチをすることも可能になります。

ユーシステム I:
弊社は、IT利活用の提案による中小企業様の経営・業務支援を使命としているので、今後はAI技術による業務効率化の後押しや地域に密着したデジタルマーケティング支援に力を入れていきたいと考えています。将来的には、その輪を広げ、地域活性化にも貢献できればとの想いもあります。シナジーマーケティング様もFAVTOWNをはじめとした地域活性化事業に取り組まれているので、いずれご一緒できるとうれしいです。

バイオテック タジマ:
近年、生成系AIなどの新しい技術が登場してきていますが、デジタル化やシステム導入をしたとしても、結局ビジネスって「技術」じゃなくて「人」ありきなんですよね。大きな括りでは、私たちは企業側の立場でお客様にサービス・商品を提供していますが、現場レベルでは人対人です。どんなにサービスや商品が良くても、担当者が信用できない人だったら購入しようという気にはなりませんよね。提供する側と購入する側の信頼関係がないと、結局はうまくいきません。

その点、シナジーマーケティングさんは、我々の事業構想を現実のものとするために一緒に考え、誠実に行動してくださるので、事業成長のためのパートナーとしてとても信頼しています。今後も頼りにしていますので、引き続き、情報提供やサポートをよろしくお願いします。

ユーシステム I:
手厚いサポートだけでなく、弊社にはないノウハウや経験を得る機会を提供していただき、大変感謝しています。今後もよろしくお願いいたします。

シナジーマーケティング 矢熊:
そう言っていただけて、とても光栄です!これからもバイオテック様、ユーシステム様の理想実現のためのご支援をしてまいりますので、よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。

シナジーマーケティングは、バイオテック様、ユーシステム様の事業成長をご支援していく

―― 当社によるバイオテック様のご支援は、今年で12年目を迎えます。ユーシステム様との協業は3年目に入りました。これからも、バイオテック様、ユーシステム様の理想実現のためのパートナーとしてご支援させていただきます。

プロダクトデザイン部 矢熊 吉成:
私たちは、Salesforceでの仕事のやり方を変え、本来の業務に集中してもらうことを目的としてサービスを提供しています。そのためには、よりよいサービスの提供はもちろんですが、お互いに惹かれ合うような信頼関係が非常に重要であると改めて実感しました。これからも「人」とのつながりを大切に、バイオテック様、ユーシステム様、Salesforceユーザーの皆さまのお役に立てるよう取り組んでまいります。

(取材/編集:経営推進部 ブランドマネジメントチーム)

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