名もなき雑務からマーケターを解放!「Synergy! tools」が提供する、スキル・知見ゼロでも”ノンストレスな”マーケティング体験

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市場の飽和と消費者ニーズの細分化、急激なデジタルシフトの影響で、マーケティングの活動領域はかつてないほど肥大化しています。コンテンツ制作や広告運用、データ分析などの多岐にわたるオペレーション業務の増大により、「足元の業務に忙殺され、戦略策定や顧客理解などの上流工程がおろそかになる」という構造的なジレンマが常態化しがちです。

その背景から、シナジーマーケティング(以下、当社)は、2025年11月に、マーケティング領域の「ちょっと面倒」な周辺作業を一括して効率的に解決できる多機能な無料作業ツール「Synergy! tools(シナジーツールズ)」の提供を開始しました。

本サービスに込められた想いや3か月という短期間での開発の舞台裏から、AI時代にマーケティング担当者に求められる能力まで、プロダクトオーナーの天野さん、PMM(プロダクトマーケティングマネージャー)のHさんにお話を聞きました。

■Synergy! toolsとは
無料サイト上で、マーケティング領域を手がける方の「ちょっと面倒」な周辺作業を一括して効率的に解決できる多機能な作業ツール集。中小企業やスタートアップに多い「ひとりマーケター」の負担を軽減し、戦略立案やクリエイティブ業務に集中できる環境を支援する。会員登録なしで今すぐ利用可能(一部の機能は会員登録後にご利用いただけます)。
https://tools.synergy-marketing.co.jp/

プロフィール

天野 陽介 / プロダクトデザイン部 プロダクトマーケティングマネジメントグループ マネージャー
2013年入社。入社以来、お客様のマーケティングや付随するクリエイティブ領域を支援する業務に従事。2024年の「Synergy!」リブランディングプロジェクトでPMを担当。現在はプロダクトマーケティングマネジメントグループのマネージャーとして機能企画および認知/販売企画を務める。

R.H / プロダクトデザイン部 プロダクトマーケティングマネジメントグループ
2014年新卒入社。営業、インサイドセールス、マーケティングの部署を経て、現在はプロダクトマーケティングマネジメントグループにて「Synergy!」の機能企画および認知/販売企画を務める。

※部署名・役職は取材当時(2026年1月)のものです

「20年目のブランド再定義」で見えた課題|マーケターの時間を奪う”ミクロなペイン”を解消

―― 「Synergy! tools」の企画が始まった背景を教えてください。

天野:
2023年末に始動したマーケティングSaaS「Synergy!」のリブランディングプロジェクトがきっかけです。サービス開始から20年が経過し、MA(マーケティングオートメーション)※1 やSFA(セールスフォースオートメーション)※2 の台頭をはじめとする大きな環境変化が起こっています。その背景から、「今の時代に私たちが提供すべき価値とは何か」を再定義することにしました。20周年にあわせて市場調査を行った際に、当社の認知度が相対的に低下しているという課題が浮き彫りになったことも理由のひとつです。

議論を重ねる中で、一貫して浮かび上がってきたのが、「マーケティング担当者のペイン(課題)を解消する」というキーワードでした。戦略立案や顧客理解などの上流工程や実務のペインは、当社のコンサルティングサービス、代行サービスなどでご支援していますが、名もなき細かな作業は支援しきれていませんでした。細々とした作業の負担、つまり「ミクロなペイン」にフォーカスしたサービスも必要ではないかと考えたところから「Synergy! tools」の企画がはじまりました。

―― 「ミクロなペイン」とは、具体的にどのような業務を指していますか。

天野:
一例ですが、メルマガ配信に適した画像にするためのファイル形式変換、URLのパラメーター発行、文章の校正、ファイルの一括リネームといった作業です。一つひとつはわずか数分で終わる作業ですが、積み重なれば膨大な時間になります。本サービスによって、「スキルや専門知識の有無に左右されず、誰もがプロフェッショナルな成果を出すことができる環境」を構築することで、マーケティング担当者がより価値の高い上流工程の業務に集中できる状態を実現したいと考えています。

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※1 獲得した見込み顧客(リード)とのコミュニケーションを自動化し、一人ひとりに最適なタイミングでアプローチするためのツール。
※2 営業部門の活動を可視化・効率化するための営業支援ツール。

―― 新規サービスを開発する際はマネタイズが最大のハードルになりがちですが、「Synergy! tools」は無償で提供しています。この決断に迷いはありませんでしたか。

天野:
ありませんでしたね。理由としては、本サービスの主な目的が「『Synergy!』のブランド認知拡大」になるためです。まずはより多くの方に広く使っていただき、「シナジーマーケティングはマーケティング領域の多様な課題を解決してくれる存在だ」と実感していただくことが最も重要だと考えています。

―― 開発を進めるうえで、特に注力したことを教えてください。

天野:
主に2点あります。1点目は、企画からリリースまで3か月という短期間でやり切ることです。これはサービスのコンセプトを設計する段階で決めていました。今回、マネタイズはスコープ外のため、リサーチやツールのUI/UXの作り込みなどに工数をかけすぎてしまうと、市場のニーズとずれていた場合に損失が大きくなりすぎます。「まずは仮説ベースのミニマムスタートでリリースまで持っていき、仮に失敗したとしてもサンクコスト(埋没費用)を最小限に抑えて学びに変えたい」と考えました。開発体制としては、企画立案およびPM(プロジェクトマネージャー)を担当する私とPMM2名、デザイナー1名、エンジニア1名の計5名で進めました。

2点目は、「Synergy!」と本サービスのシームレスな連携です。具体的には、「Synergy!」の管理画面内に専用アイコンを設置し、クリックするだけで本サービスへと遷移できる自動ログイン機能を開発しました。「Synergy!」を契約いただいているお客様であれば、ログインの手間なく、すべての機能を無制限で利用いただけます。

自社サービス間連携の仕組みを構築したのは今回が初めてでしたが、セキュアかつ非常にスムーズな動作を実現できました。この知見は、今後新しいサービスを開発する際にも大きな武器になると考えています。

「マーケティング担当者の孤独」をAIで解消。実体験に基づく”ストレスフリー”にこだわったサービス設計

―― 「Synergy! tools」には多彩な機能が搭載されていますが、どのように選定したのでしょうか。

天野:
まず本プロジェクトのメンバー全員で、徹底的にアイデアを出し合いました。私はもともとクリエイティブ職かつお客様の制作支援にも携わっていたのですが、前述の「名もなき細かな業務」に何度も頭を悩ませてきました。その実体験をもとに高解像度の仮説を立て、開発期間も考慮したうえで、私が主導して決めました。

徹底してこだわった点は、「『Synergy!』と機能が重複していないか」「お客様の課題をいかに最速かつ簡便に解決し、喜んでいただけるか」の2点です。「本サービスならではの価値」が届けられると確信できる機能を優先しました。

競合他社を意識することはほとんどありませんでしたね。個々の機能では類似点があっても、「ミクロなペインの解消」というコンセプトに集約されたパッケージとしては、極めて独自性の高いサービスになっています。

―― 文章校正機能にAI技術を活用していますが、どのようなニーズを想定しての判断でしょうか。

天野:
私たちがご支援している企業様の中には、ひとりマーケターあるいは兼務マーケターとして奮闘されている方が多くいらっしゃいます。編集・ライティングの専門家でなくとも、メルマガやメディア掲載の記事、ホワイトペーパーなどを作成せざるを得ない状況が日常的に発生しています。会社が正式に発信する文章において、誤字脱字やトンマナの不一致はブランド価値を損なうリスクになるため、スキルセットのあるメンバーにチェックを頼みたいところですが、その相手がいない。そんな孤独かつ不安な状況をAIで解消したいと考えました。

文章校正機能では、「いかにユーザーの手間を最小限に抑えながら、AIが出力する回答の精度を最大限引き上げるか」が一番苦労したポイントです。現在のAIは、指示の出し方や指示をするタイミングによって回答にばらつきが生じがちで、安定性に欠けます。本来、精度の高い回答を出力させるためには、ユーザー側で詳細な背景情報を入力する必要がありますが、それでは「名もなき細かな業務の手間を減らす」という本サービスの理念に反してしまう。そこで、ユーザー側でプロンプトを入力しなくても、常に一貫した正確な校正結果が得られるように、裏側のプロンプトを徹底的にチューニングしました。

―― スピード感を重視しながらも、ユーザー体験や業務効率化を強く意識した設計が印象的です。お客様からはどのような反応がありましたか。

R.H:
ありがたいことに、良い反響が多かったです。私はプロジェクトの販促担当として、プレスリリースやキャンペーン、Web広告を連動して実施していたのですが、「今、まさに〇〇に困っている」「こんな機能がずっと欲しかった」といった生の声が数多く寄せられました。

いただいたご意見は、次に開発する新機能のアイデアになるだけでなく、当社の営業がお客様と会話する際にも重宝しています。既に「Synergy!」をご利用いただいているお客様からも「便利そう」「すぐに使ってみたい」との前向きな反応をいただき、実際に活用いただいているお客様も多くいらっしゃいます。

天野:
展示会でも良い反応が多いですね。CRM※3 やMAといった比較的大規模なシステムをまだ必要としていないフェーズの方でも、「無料で使える便利なマーケティングツールがあります」とご紹介すると、皆さん足を止めてくださいます。「Synergy! tools」は汎用性が高いので、マーケティング担当者に限らず、営業や事務の方など職種の垣根を超えて幅広い層に響いている実感がありますね。「ファイル名の整理に使いたい」「文章を校正したい」「画像ファイルをメルマガに適した形式に変換したい」といったちょっとしたお悩みにピンポイントで応えられる点が、今の時代にフィットしているからではないかと考えています。

本サービスで日常の細かな業務の困りごとを解決し、信頼と実績を築いていく。それらの積み重ねが、将来的に「Synergy!」や「Synergy!LEAD」を選んでいただくための基盤になると考えています。

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※3 顧客との良好な関係を長期的に築き、LTV(顧客生涯価値)を最大化するための経営手法やツール。

学習コストゼロで「プロのクオリティ」を!AI活用で”本来注力すべき業務”に向き合う時間を創出

―― 「Synergy! tools」が、新たなお客様との接点を生む「入り口」の役割も担うイメージですね。

R.H:
そうですね。現在本サービスは、ゲスト利用でも全10機能のうち4機能をお試しいただけますが、全機能を利用したい場合は会員登録(メールアドレスの登録)をお願いしています。理由としては、単なる便利ツールの提供に留まらず、登録いただいたお客様に対して継続的にコミュニケーションを図ることで、さらなる課題解決のご支援をしたいと考えているためです。

文章校正の操作デモ
利用できる機能

天野:
今はまだCRMやMAを必要としていないフェーズのお客様も、数年後には検討が必要になる可能性があります。その時に「Synergy!」のロゴを見て、「あ!あの便利ツールを提供している会社だ」と真っ先に当社を思い出していただけるとベストですね。第一想起を獲得できるような素晴らしい体験を本サービスを通じて提供したいと考えています。

また、既存のお客様に対しても、「CRMに留まらない、プラスアルファの価値を提供したい」という想いがあります。 日々の細かな作業から解放されることで、戦略立案や施策の分析・改善などの「本来マーケティング担当者が注力すべき業務」にしっかり注力できるようになっていただきたいです。マーケティング現場の声に真摯に耳を傾け、「Synergy!」「Synergy!LEAD」と「Synergy! tools」の両輪で、「マーケティング担当者のペイン」の解消に貢献していければと考えています。

―― 新たに「Synergy! tools」が加わった今、既存の「Synergy!」「Synergy!LEAD」も含めて、マーケティング担当者や日本のビジネスシーンにどのような価値を提供したいと考えていますか。

天野:
近年、クリエイティブの世界では、専門知識やスキルがなくても直感的な操作でプロレベルのデザインができる画像作成ツールが普及し、表現のハードルが大きく下がりました。マーケティング領域でも同様に、専門知識やスキルのない業務や不慣れな業務に対して、「学習コストをかけずに、誰でも簡単にプロと同程度のクオリティで業務ができる(課題解決ができる)」という価値を提供したいと考えています。

当社は、提供している複数のプロダクト・サービスをシームレスに連携させ、マーケティング担当者が抱えるあらゆるペインの解消を目指しています。その手段の一つとして、AI活用は欠かせません。当社のサービスがAIによってさらに進化することで、ユーザーにより高い成果やスムーズな業務体験を提供したいですね。

R.H:
CRMやMA、SFAの領域においても「AIの活用が当たり前」の時代が到来しています。そこで重要になるのは、「ユーザーがAIを過剰に意識することなく、いかに自然に、使い勝手良くシステムの操作ができるか」だと考えています。最先端のテクノロジーによって「気づいたら業務が完結していて、クオリティも高い」といったストレスフリーな環境を提供できることが理想です。

―― まさに昨今、AIが組み込まれたシステム・ツールが多くリリースされ、業界や業種を問わず、ビジネスの現場が大きく変化しつつあります。SaaS業界は今後どのように変化していくと予想していますか。

天野:
UI(ユーザーインターフェース)の概念が、大きく変わると予想しています。これまではシステム・ツールの活用をする際に、画面操作の習得という学習コストが必ず発生していました。しかし今後は、AIに目的を入力するだけで業務が完遂する、いわば「操作のいらない世界」が実現するのではないでしょうか。さらに上位のレイヤーでは、AIにビジネスモデルを入力するだけで最適なマーケティングプロセスが自動構築されるといった未来も、そう遠くないうちに実現する可能性があります。

利便性が飛躍的に高まる一方で、懸念されるのがAIによる「アウトプットの均質化」です。誰もがAIを使いこなせるようになると、自ずとビジネスモデルや施策は似通ってきます。そこで勝敗を分けるのは、効率化の先にある「人の意志」や「感性」です。テクノロジーによる最適化を突き詰めていくと、最終的に「人間独自の力」が最大の差別化要因になると考えています。これからの組織には、AIを使いこなしつつ、独自の思考力や感性で一歩抜け出すことができる人材が不可欠になるのではないでしょうか。

(取材/編集:経営推進部 ブランドマネジメントチーム)

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