2024年11月22日、シナジーマーケティング(以下、当社)は金融ソリューション事業部の主催で、仙台銀行の成田智子様をゲストにお招きしたイベントを開催しました。北は北海道から南は九州まで、当社とお取引のある全国の金融機関から12名のお客様が参加されました。
今回のイベントでは、「Web完結型ローンの申し込みフロー構築のための行内事務整備」をテーマに、参加者の皆さまが不安や疑問に思われていることを解消すべく、成田様や当時の現場ご担当者様による取り組み内容のご紹介や質疑応答を行いました。その様子をお届けします。
いかにして仙台銀行様がWeb完結型ローンを実現したのか
司会進行役の当社高橋によるご挨拶のあと、仙台銀行様の成田様が自己紹介をされました。続いて、城南信用金庫様、浜松いわた信用金庫様、旭川信用金庫様、大分銀行様、七十七銀行様が自庫および自行の紹介、現在課題に感じていること、今回参加した理由などを語られました。
自己紹介が終わったところで、いよいよ本題です。成田様より、まずWeb完結になる前のローン受付フローと当時感じていた課題についてご説明いただきました。
■Web完結になる前のローン受付フロー
保証会社提供のWebフォームを活用して、お客様からのローン受付をされていました。
【取り組み前のフロー】
【当時の主な課題】
- お客様の入力のしやすさを考慮したフォームにカスタマイズしにくい
- お客様が入力した情報は銀行側で蓄積したり閲覧したりできない
- 銀行主導で保証会社を選択できない
「ローンの利用者を増やすという目的を達成するためには、お客様の利便性の向上や行内の業務フロー改善、それに伴う行内事務の改善が必要だと感じていた」と、成田様。当社の「Synergy!(シナジー)*1 」を導入したタイミングで、Webフォームを含むローン申し込みフローの改善に着手されることとなりました。
経緯に続いて、課題解決に向けた「Webフォームの改善ポイント」「Webフォームとデータベースの連携・管理」「Webサイトへのユーザー流入数を増やす広告施策」「eKYC*2 の導入」「ローンに関する情報を紙からデータに移行」「庫内・行内の調整、部門間連携、体制構築」について詳細に解説されました。時折頷きながら、真剣な表情でメモを取る参加者様も。
当社と二人三脚でPDCAを回しながら改善・整備に取り組んだことで、フリーローンのWeb完結や複数の保証会社への同時審査が可能になっただけでなく、「貸付残高は低調だったころと比較して約2.5倍、個人ローンの申し込み金額は従来の10倍になった」と成田様は語られます。
【取り組み後のフロー】
▶︎仙台銀行様の取り組みの詳細はこちらをご覧ください
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*1 毎日のマーケティング活動に寄り添い着実に成果につなげる、CRMから進化したマーケティングSaaS。集客、顧客情報の統合・一元化、クロスチャネル・メッセージング、分析まで、貴社のマーケティング活動を支える。詳細はこちら。
*2 Electronic Know Your Customerの略称。デジタル技術を用いて顧客の本人確認を行う手続きのことを指す。
仙台銀行様の取り組みの細部に迫る質疑応答
成田様が今後のローン施策展開を説明されたところで、当時この取り組みを現場で担当されていた柳町様が登壇されました。Web完結型ローン申し込みフロー構築のための行内事務の整備について、当時の状況や進め方、現場の雰囲気などを簡単に紹介されました。
あっという間に1時間が経過し、後半は、成田様、柳町様のお二人を迎えて、参加者の皆さまによる質疑応答を行いました。ローン申し込みのWeb完結が実現したことで起こった良い変化や行内への周知・体制構築に関する質問が多く寄せられました。一部をご紹介します。
■参加者様から寄せられた質問(一部)
- 保証会社の審査フローおよび行内の業務フローは、仙台銀行様自身で組み立てたのか
- Web経由でのローン申し込みの完結率・実行率はどのくらいか
- Web経由でのローン受付は、何名体制で対応しているのか
- ローン申し込みがWeb完結になったことで、バックオフィスの業務はどのくらい効率化したか
- Web完結型の場合、審査結果から諾否結果連絡までに要する日数はどのぐらいか
質問者様や成田様、柳町様だけでなく、他の参加者様も交えて議論になるシーンも多々あり、活発な意見交換の場となりました。
質疑応答終了後、当社のDX事業部が提供している6か月間の実践的プログラムで未経験でもデジタルマーケティングスキルを身につけられる「DX BOOSTER」をご紹介。金融機関様の事例も多数あるため、メモを取りながら聞かれている参加者様もいらっしゃいました。
▶︎金融機関様におけるDX BOOSTERの活用事例はこちらからご覧ください
あっという間の2時間。参加者の皆さまからは「行内の体制構築について大変参考になった」「他の金融機関と意見交換できて有意義だった」「ベンダーとしてのシナジーマーケティングの寄り添い方が体感できて、システム導入を検討する際の参考になった」「今回参加できなかったメンバーがいるので、またぜひ開催してほしい」などといった、温かいお言葉をいただきました。
イベントは、終始和やかな雰囲気で盛況のうちに幕を閉じました。当社の金融ソリューション事業部では今後も、お客様の理想実現に向けて、システム導入はもちろんのことさまざまなご支援を続けてまいります。お客様の知見・ノウハウを広く共有させていただくイベントの開催も随時検討しておりますので、ご期待いただけましたら幸いです。
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(制作/編集:経営推進部 ブランドマネジメントチーム)