シナマケ社員の副業のリアル。はじめて副業にチャレンジした3人に聞きました。

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顧客への価値貢献を最大化するために、個人と組織がこれまで以上に高いパフォーマンスを発揮できる働き方へ—「新しい働き方」に向けた取り組みのひとつとして、シナジーマーケティングでは2021年3月から副業制度を正式にスタートさせています。

自社と異なる環境で異なる仕事をすることで、新しい感性を磨いたり、自分に足りないところに気づいたり。成長のきっかけのひとつとして活用してもらいたいという目的でつくられたこの制度。2021年7月までの段階で、すでに12名が制度を利用して、副業にチャレンジしています。

そこで今回は、いち早く副業にチャレンジした3名の社員にお話を聞いてみました。

*副業制度導入について経営からの期待については、こちらの記事もぜひご覧ください


初めての副業を成功させる秘訣は、背伸びをしすぎないこと
(エンジニア・西岡さん)

西岡さん(ビジネスクリエーション部 エンジニアリングG)
2018年10月入社。本業ではReactやReact Nativeを使った実装を行なっている。

・副業の期間:2020年11月〜継続中(2021年8月現在)
・副業先:株式会社スペースエンジン
・副業先での仕事内容:フロントエンドエンジニア


—— 副業を始めた経緯と、どんな仕事をしているのかを教えてください。

西岡さん(以下、西岡):
2020年11月に実施されたペイフォワードグループ(※)内での副業トライアルに参加したのがきっかけです。株式会社スペースエンジンが提供するサービス「Orosy(オロシー)」のフロントエンドエンジニアとして、主にVue.jsを利用した実装を行っています。

※ペイフォワードグループ:シナジーマーケティングの創業者である谷井が創設した、プリンシパル投資・事業開発を行うビジネスプロデュースグループです。

—— 副業を通して、どんな学びや成長がありましたか?

西岡:
スキルとしてキャッチアップできたものが多かったです。たとえば、Vue.jsで実装したのが初めてだったのですが、言語仕様の違いやフレームワークの特性など、技術的なキャッチアップができました。

もうひとつ、OrosyはB to Bではあるものの広く公開されたサービスであることから、SEOを意識する必要があったのですが、SEO対策として行うJSON-LD変更についても知るチャンスがありました。本業だけでは得られない知識を得て、自社サービスのen-chant(※)で活かせることができたのは大きな収穫でした。

※ en-chant(エンチャント)

スポンサー企業の商品を購入したりサービスを使うなど応援アクションをすることで、スポーツチームを支援できるファン参加型スポンサーシップサービス。

—— 今回は、同じペイフォワードグループ内企業での副業でしたが、グループ外での副業にもチャレンジしてみたいですか?

西岡:
はい、ぜひしてみたいです。本業だけでは知り得ない技術を身につけられるなど、成長につながるというのがその理由です。

ただ、本来は、副業でエンジニアを募集している会社は、そこで利用している技術に秀でた即戦力のメンバーを募集していると思うんです。となると、(利用したことのない技術を使う仕事で)採用していただけるのかどうか…グループ外での副業は、一段ハードルが高い気がしています。

—— もし、次に副業するとしたらどんなことをしてみたいですか?

西岡:
職種としては、本業と同じエンジニアがいいですね。ただし、次はグループ外の会社を希望しています。

今回は、面接→採用というフローをスキップして参加させていただいたことで、精神的なハードルが下がり、とてもありがたかったです。この経験のおかげで、次は自分の市場評価を知るために、グループ外でやってみたいと思うようになりました。

—— 最後に、これから副業をやってみたいと考えている人に、アドバイスをお願いします。

西岡:
副業の場合、細かい指示などはなくざっくりと仕事を任されます。個人の裁量が大きいというメリットがある反面、本業と違って他メンバーとの関係性ができていない中で仕事をするので、背伸びせず、今できることで貢献できるプロジェクトに参加するほうが、精神的な負担が少ないんじゃないかと。

そのうえで、やりたいこと、知りたいことで裾野を広げていくという意識を持つことが大事だと思います。

*西岡さんがシナマケのエンジニアブログで副業について書いた記事もぜひご覧ください。


なにができるかわからない…副業でみつけた自分の可能性
(セールス/商品企画・稲垣さん)

稲垣さん (ビジネスクリエーション部メディアソリューションG グループマネージャー)
2013年4月新卒入社。本業ではプロダクトの責任者として商品企画やセールスのマネジメントに携わっている。

・副業の期間:2021年6月〜継続中(2021年8月現在)
・副業先:株式会社Lean on Me
・副業先での仕事内容:サービス拡大に向けた営業組織や環境づくり


—— 副業を始めた経緯と、どんな仕事をしているのかを教えてください。

稲垣さん(以下、稲垣):
最大の理由は、キャリアの可能性を広げたいと考えたからです。シナジーマーケティングに新卒で入社して8年を迎える中で、新たなスキル・経験を積み、キャリアの可能性を広げたい、という希望を持っていました。正直なところ、最初は「転職」も選択肢に含めていました。

ただ、約2年前に子どもが障がいを持って生まれたことで、子どものケアをする時間が増え、突発的にお休みをいただいたり、急に病院に行ったりするなど、ライフスタイルが一変したんです。そこで、今の会社で働き続けながらキャリアの可能性を広げられる「副業」を選択しました。

副業先は、ペイフォワードグループ内のJobSurfを通して、障がい福祉専用のeラーニングサービス事業を運営している株式会社Lean on Meをご紹介いただきました。現在は、営業組織の体系化や営業プロセスの可視化など、組織や仕組みづくりを行っています。

—— 副業を通して、どんな学びや成長がありましたか?

稲垣:
けっこうむずかしい質問ですね。僕の場合、何かを「得る」というよりは、自分が持っているものが「使えるのか」ということを確かめるという感覚のほうが近いかもしれません。スキルに限らず、自身が持つ知識や人脈を副業先に持ち込むという感じですね。

その上で得たものは何か…あえていうなら、「自分の経験がスキル化される感覚」です。本業で積んできた経験が棚卸しされ、その経験を副業先で提供して結果がでる、というサイクルがいい感じで回せていると思います。また、自分はこれができる/できない(もしくは足りていない)という自身のスキルの壁打ちにもなっています。

—— 営業やコンサルティングのポジションの方が副業(他社)でパフォーマンスを発揮するには、どんなスキルや準備が必要だと思いますか?

稲垣:
僕も含めてですが、自分ができることを明文化できる営業って、そう多くないと思うんです。なので、スキル、というところまで整理されてなかったとしても、「こんな経験があって、こんな結果を出せてました」というところまでは棚卸しできている状態で、副業先との会話を始めることをおすすめします。

話をしていく中で「その経験があるなら、この領域を…」といった感じで、要望に引っかかるものが出てくると思います。

—— もし、次に副業するとしたらどんなことをしてみたいですか?

稲垣:
本業で商品企画もしているので、営業だけでなく商品企画においても自分の経験が通用するのか、トライしてみたいです。

—— 最後に、これから副業をやってみたいと考えている人に、アドバイスをお願いします!

稲垣:
いったん受け入れるというスタンスが大事なのかな、と。使命感に燃えて最初からグイグイいきたくなる気持ちもわかるのですが、文化が異なるところ(副業先)で、突然、かつ、関わる時間も少ない中で業務をすることを考えると、これは得策じゃないですよね。

まずは、(副業先の)今の状況を受け入れて、その後、任せていただいたミッションを進めるというステップを踏むことで、活動しやすくなると思います。

加えて、お金以外にも副業をする目的を自分の中できちんと持っておくといいと思います。僕の場合、障害福祉への興味と、自身が置かれている社会問題への貢献意欲があったことで、より強い情熱を持って取り組めた気がします。

*稲垣さんの副業についてもっと詳しく知りたい方は、こちらのインタビュー記事をご覧ください。


歩みはグラグラ(?)、だけど、自分で選ぶ道はおもしろい
(コピーライター/その他・小川さん)

小川さん(クラウド事業部 第2エージェントG)
2013年中途入社。コピーライターとして100社以上のメルマガ・Webサイト制作に携わる。

・副業の期間:2021年3月〜継続中(2021年8月現在)
・副業先:SO Technologies株式会社、フリーランス
・副業先での仕事内容:(1)ウェビナーのコンテンツ作成&登壇、(2)スピーチライター

—— 副業を始めた経緯と、どんな仕事をしているのかを教えてください。

小川さん(以下、小川):
ひとつはシナジーマーケティングの元社員である光山さんが所属するSO Technologies でウェビナーに登壇させてもらってます。もうひとつは、スピーチ原稿を編集・ブラッシュアップするお仕事で、こちらは完全に個人でやってます。

SO Technologiesさんの方は、シナジーマーケティングで副業が正式制度化する1ヶ月ほど前に「(Googleマイビジネスに関する)ウェビナーのコンテンツを作って登壇してもらえないか?」とお声がけいただきました。副業なんて遠い話と思っていましたが、これをきっかけに、副業について考えるようになりました。その後、パラレルワークに関する本をたくさん読みまして、ずっとやりたかったスピーチライターの仕事もやってみることにしました。光山さんの声がけと会社の後押しがあって、踏み出すことができました。

—— 副業を通して、どんな学びや成長がありましたか?

小川:
会社に所属していることのありがたみを痛感しました!
サービスをPRする広告を出して、セールスをして、開発や制作をして、カスタマーサポートまでして、請求など事務もする…これ全部、一人ではとてもできないですよね。

それを会社ですべてやってくれて、私自身は得意なことに専念できて、毎月きちんとお給料をいただける。これってありがたいことなんですね。でも、副業をするまで気づきませんでした。

それに加えて「こんな仕事もしてみたい」と思ったときに、会社に所属したまま実現できることもありがたいですよね。

あとは…、あらゆることを「お金になるかも?」という目で見られるようになりました。これまではフリマアプリなどで「モノ」を売ることしか考えていなかったのですが、私自身のスキルや時間など、「コト」にまで広げられた感じです。モノでもコトでも「どんな付加価値をつけられるかな?」などいろいろ考えて楽しんでます。

—— 副業以外で、個人として発信していることもあるとか。

小川:
noteでブログも書いています。「お客様とつながり続けられる場をつくりたい」という思いで書き始めました。副業をはじめると、「個の発信力」が大事だなと感じます。noteでさらに鍛えていきたいです。

—— 本業と副業の両方でパフォーマンスを発揮するために、どんな工夫をしていますか?

小川:
両方ともバランスよくパフォーマンスを発揮する…なんてできないです! 今日ももう遅い時間ですが、これから副業でやってるウェビナーの資料をつくる感じです…ハハハ…カッコイイ風に見せてますが、現実はこんな感じですよ。

正直なところ、副業やっていなければもう少し余裕あるのに、とか、土日休めるのに、って思うこともあります。本当に、後悔してばっかりですよ(笑)

でも、そのたびに田代さん(代表取締役社長)の「(仕事人生の中で)ガッとやるときはやる、ゆるっとするときもある」という言葉が蘇ってきて、地味に心の支えになっています。今は、「ガッ」とやってるときってことなんかな~みたいな。永遠に「ガッ」とやる必要もないですし。

無理にバランスを取る必要はないんですよね。ガタガタしてても、自分で選んで、その選んだ道を全力で進む。…ちょっと後悔しながらね(笑)。そうやってグラグラしながら成長していくんだと思ってます。だって、こんな働き方したことないんですもん。グラグラですよ。

—— 最後に、これからチャレンジしたいことを教えてください。

小川:
ワーケーション…じゃなくてもいいのですが、新しい働き方、ちょっと変わった働き方をしてみたいですね。いつでも動けるようになるべく身軽にして生きています。

他には、整理収納アドバイザー1級の資格取得&ポッドキャストをはじめたいなと思ってます。2020年にラジオパーソナリティの講座を受けたり、ボイトレ(ボイストレーニング)したりしたので、声を使った仕事をたくさんしてみたいです。

・・・で、最近、「声の仕事がしたい」と口に出していたら、なんとナレーションのチャンスが舞い込んできました! 口に出すの、大事です。

*小川さんのnoteはこちら


三者三様の副業模様、いかがでしたでしょうか。副業に限らず、シナジーマーケティングではこれからも社員が挑戦や成長し続けることができ、豊かな人生を送れるよう、サポートをしていきたいと考えています。

(編集:経営推進部 ブランドマネジメントチーム)

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