わたしたちの新しい働き方(テレワーク/柔軟な勤務時間/副業)

Culture

シナジーマーケティングでは2021年より、社員の働き方に関する大きな変更を順次進めています。
具体的には以下の3点がすでに施行されています。

テレワークの正式制度化

新型コロナウイルス感染防止のためにリモートワークに移行した企業の中でも、コロナ禍収束後に従来の働き方に戻すかどうかは、各企業によってさまざまな考え方があるようです。

昨年2月より半ば強制的に在宅勤務を開始したシナジーマーケティングでは、試行錯誤と検証を経て、オフィス出勤と在宅勤務をチームと個人の裁量に任せることを正式ルール化しました。つまり、毎日同じオフィスに集まって執務することを前提としない働き方にシフトしました。

当社では大阪・東京オフィス外での勤務を「テレワーク」と総称し、以下のように分類しています。

テレワーク
└ 在宅勤務
└ モバイル勤務(自宅以外のワークスペースでの執務)
└ サテライトオフィス勤務(将来的に当社が公認したワークスペースでの勤務)

業務によっては(感染対策には十分な配慮を行った上で)出社が必須となるメンバーは残っていますが、平均すると2月現在の大阪オフィスの出社率は10.5%、東京オフィスの出社率は6%となり、すでにテレワーク前提で業務を進めることが定着しています。

近日中には、十分なセキュリティ・コンプライアンスリスクへの対策が整備された上で、モバイル勤務が正式に解禁されます。

柔軟な勤務時間

在宅勤務が増えることで通勤時間の負担がなくなった一方で、わたしたちの生活と仕事の距離はとても近くなりました(例えば、当社では37%の正社員が子育て中です)。そこで、テレワークを正式制度化すると同時に、ワークライフバランスを上手にとるための手助けとして、個人の裁量で柔軟な労働時間の使い方ができるように制度を改定しました。

具体的にはフレキシブルタイム(勤務時間帯)の拡大、コアタイムの縮小、分割勤務(1日の中で時間帯を分割すること)の導入を行いました。

Google Workspace や Slack や miro などのクラウドツールを使って非同期でコミュニケーションや情報集約を行うことが標準となりつつある今、同じ場所に同じ時間に集まることに拘る必要はなくなってきています。また、こうして作り出された「今までにはなかった自分の時間」をどう使うかは個人に任されています。

副業のオープン化

これまでも全面的に禁止はされていなかった副業ですが、制度を整備して2021年3月より正式にスタートしました。正社員はルールに沿って会社に状況を共有をすることで、シナジーマーケティング外の仕事に、会社の公認(お墨付き?)のもとで従事できるようになりました。

これらの就業規則やルールの変更は、いち従業員の立場から見ても「楽ちん!」「便利!」「余暇が増える!」など、ポジティブに捉えられる動きですが、会社は福利厚生やサービスとして認めているわけではありません。

一連の新しい働き方の狙いは、短期的には「生産性の向上」と「働きがいや心理的安全性の確立」を目的に、長期的には「イノベーション力の向上」「エンゲージメントの強化」を目的としています。

社会のさまざまな変化に対して柔軟で強い集団にするために、当社がこれからの社会の半歩先の姿を示すことができるように、古い慣習にとらわれることなく合理性と性善説に基づきながら設計を進めてきました。

例えば、

テレワーク制度や柔軟な勤務時間の背景には・・・

  • 仕事も生活もどちらも大切であるという考え方のもと、自分が最も安心して集中して働くことができる環境をメンバーひとりひとりが選択して設計できるようになることで、多くのメンバーにシナジーマーケティングで働くことのやりがいを感じてほしい。
  • 会社とメンバーが、これからの時代に合った新しいワークフロー・コミュニケーション・評価・教育のルールへいち早く移行することで、優れたパフォーマンスが出せるチームや会社にしていきたい。

副業のオープン化の背景は・・・

  • 会社で積むことができる経験には限りがあるので、メンバーの成長の機会を最大限にしたい。
  • ビジネスパーソンとしてだけでなく人間として成長したいと思うメンバーのチャレンジを後押ししたい。
  • 副業を特別なものとせずに、成長の機会の活用とその情報は全てのメンバーに広く提供したい。
    (2020年よりシナジーマーケティングが所属するペイフォワードグループ企業間での副業機会の提供も進めています。)


といった狙いがあります。

新しい働き方の根底にあるのは、短期的な利益の拡大ではなく、メンバーにとってシナジーマーケティングをより安心して長く活躍できる会社にしたいという思いです。そのためには、新しいルールにも固執することなく、社会や事業やメンバーの変化に応じて常にアップデートを行います。

コロナ禍によって在宅勤務が始まってから1年が経過しました。

当社では、2021年3月までに計6回全メンバーにアンケートを行い、在宅勤務についての状況をいち早くキャッチアップできるよう定点観測を行ってきました。

*社員へのアンケート結果については、こちらのプレスリリースもご覧ください。

これらの結果からわかったことは、在宅勤務が開始した直後のアンケートの時点で、オフィス勤務時と比べて業務の質が下がったと感じているメンバーが2割以下にとどまり、半数近くのメンバーが業務の質が向上したと答えていること。そして、在宅勤務体制が1年経った現在では、ほとんどのメンバーが在宅勤務中心のワークスタイルを継続ができていることです。

想定以上に順調だったテレワークへの移行を裏付ける結果のひとつとして、2020年度のシナジーマーケティングは過去最高益を記録することができました。もちろん利益が全てではありませんが、オフィス勤務に戻すという選択肢にも未練があった中で、わたしたちはこの方向を推し進めても大丈夫だという自信になりました。

当社では、これらの新しい働き方の設計は2020年秋に発足した経営・人事・法務・総務・セキュリティ部門のメンバーによる横断チーム「新しい働き方プロジェクト」が担っています。

新しい働き方プロジェクトは上記の大方針の他にも

  • 自宅用のオフィスチェアやモニターの貸し出し
  • 定期券ベースの通勤手当の廃止と在宅勤務手当
  • 備品の貸し出しをスムーズに行う仕組み
  • 契約締結の電子化推進
  • オンライン研修の積極導入

など、最適化が必要な大小さまざまな施策を、できるだけ先回りして解決しようとしています。

一方で、新しい働き方にシフトすることで、従来の働き方と比べてそのままでは弱くなってしまう側面があることも忘れてはいけません。プロジェクトでは引き続き以下のような課題に取り組んでいます。

  • 縦横斜めのコミュニケーション不足の解決
  • テレワーク下で役員や部長ともっと身近にコミュニケーションできるイベント
  • 新入メンバーや異動メンバーのオンボーディングでの不安解消
  • テレワークに最適化した目標設定と評価制度の設計
  • 毎日出社しなくなった物理オフィスのリニューアル

こうやって課題を洗い出していくと、ほとんどのことが「働き方」を起点にしていることや、ある変化を実行するとそれに紐付いて新たな課題や改善点が生まれてくることがわかってきました。

かくして、シナジーマーケティングの働き方はこの1年間で大きく変わり、これから先も「イノベーション」と「エンゲージメント」を追求して試行錯誤を繰り返していくことになりました。

また、メンバーひとりひとりにとっては、個人の裁量と可処分時間が増えることによって、自身の仕事・生活・成長・キャリアアップ・充電・休息、などのバランスを自分でコントロールすることが求められるようになったとも言えます。

シナジーマーケティングのサービスやプロダクトをご利用いただいている企業のマーケティング担当者の多くは私たちと同じオフィスワーカーです。昨年のコロナ禍以降オフィスワーカーは、暫定的にリモートワークを行っている企業もあれば、感染対策に十分に気をつけながらオフィスへの通勤を続けている企業もあります。仕事そのものはクラウドツールを使って完結できるIT業界の中であっても企業の方針によってさまざまです。

そのような中でわたしたちは、社員が個々でセルフマネージメントができていること、お客さまへのサービスクオリティが維持できていることを確認したのち、テレワークを正式な会社のルールとすることを早い段階で決めました。

シナジーマーケティングはサービスやプロダクトの提供を通して、マーケターであるお客さまに、快適で合理的に成果を出せる最適なワークスタイルを提案したり、その体制構築を支援したりする役割も担っていると自認しています。

わたしたちの「新しい働き方」についての知見も、みなさんの会社やチームでのこれからの働き方の参考にお役に立てれば幸いです。

(文:経営推進部 ブランドマネジメントチーム 森内)

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