新ビジョン・ミッションに込められた決意と想い

Culture

シナジーマーケティングは2021年1月より、企業のビジョンとミッションを次のようにリニューアルしました。

 新ビジョン:
 人と企業が、惹かれ合う世の中へ。

 新ミッション:
 Create Synergy with FAN

 バリュー(創業以来ずっと変わらず):
 101点のサービス

*ビジョン・ミッションのリニューアルに関しては、こちらのお知らせもご覧ください。

なぜいま、企業理念・企業ブランドの根幹であるビジョンとミッションを変更したのか?これにはいくつかの変化が重なったことが背景にあります。

ヤフージャパングループから独立による変化

2014年にヤフージャパングループ入りしたシナジーマーケティングは、2019年にペイフォワード社による全株式の取得により、独立経営に戻りました。(ざっくりいうと、当社を創業して17年間社長であった谷井(現会長)が会社を買い戻してくれました)

日本を代表するインターネット企業の構成員ではなくなった今、わたしたちの言葉で「わたしたちは何者で」「何のために事業を行っているのか」を定義し直す必要がありました。

デジタルマーケティングを取り巻く市場の変化

シナジーマーケティングが創業時から標榜していた「CRM」は今日では「デジタルマーケティング」「DX」の一部となり十分に定着したかのように見えます。一方で、20年前とは比べ物にならないテクノロジーの進化・サービスプロバイダー間競争の激化による極度の効率化・大量のデータ収集・機械的なマッチングなどが、企業と生活者の関係性に疑問を呈するようになってきています。

また十分にデジタルマーケティングを活用できている大企業と、まだその入口に立ったばかりの中小企業との格差の拡大も見逃すことはできません。(当社の主力プロダクト Synergy! は大手企業から中小企業まで幅広く活用できることを目指しています!)

このような中でわたしたちは、自らの未来の世界観を示すとともに、創業以来大きく変わっていなかった「CRM+クラウド」のビジネスモデルから新しい市場機会を切り拓くためのコンセプトを、自分たちに提示する必要がありました。

コロナ禍をきっかけとする働き方と社会の大きな変化

2020年のコロナ禍をきっかけとして始められたリモートワークへのシフトは、社員それぞれに合った働き方の実現によるワークライフバランスをもたらし、業績においても過去最高益という結果を出すことができました。

これまでのビジネスを支配してきた常識や慣習から、より合理的でより人間らしい価値観に従って社会が再設計されていく中で、わたしたちが今考えていることと、これまでのビジョン「企業様のマーケティングROIの飛躍的な向上」、ミッション「企業とお客様をつなぐ“No.1コミュニケーションプラットフォーム”になる。」の間に乖離が生じ始めていたのです。

一見とてもシンプルな新ビジョン・ミッションですが、決定までのプロセスには半年以上の時間を費やしました。

プロジェクトでは、過去20年にわたる企業活動やブランドメッセージを紐解きながら企業の不変の価値観を整理を行いました。社内外のステークホルダーへのデプスインタビューから得たインサイトから現在の”シナジーマーケティング像”を浮き彫りにしました。また、これからの未来を作る事業ポートフォリオやビジネスモデルについて概念の構造化や言語化を行いました。
(それにしても20年!これだけの期間、企業が存続し成長してきた重みを私は痛感しました)

以下は、新ビジョンとミッションのリニューアルにあたって、役員よりクライアントやパートナーに発信されたお知らせや、社員向けに伝えられたメッセージからの抜粋です。

お互いを知り、認め合うことで生まれる「共感社会」において、人と企業が出会い、対等な関係でコミュニケーションし、真摯に貢献し合う、そういう世界において私たちは貢献できる会社でありたいと強く思います。

人と企業の関係性にも転換期を迎えている今、新しい時代の先導役として、人と企業の新たな価値創造に努めてまいります。

これからは、企業とその先の顧客が、互いにファンと言い合える関係性を作り、時には共にビジネスを作る、それが新しい価値を生み、共感を生んでマーケットを創り出していくと考えています。

創業時からの「常に積極的にチャレンジする企業文化を持ち、自らの選択で未来を切り拓いていく」という姿勢が薄れないようにと、改めて表明した重要な取り組みです。

シナジーマーケティングは創業以来一貫して生活者と企業のより良い関係の実現を目指してまいりました。目指すものは変わりませんが、その実現方法は時に応じて変化するものです。昨今の生活者主導時代到来の中で、弊社は率先して新たな事業やサービスを皆様に提示してまいりたいと思います。

企業にとってのファンとは、体験を語ってくれる代弁者であり、いち早く体験をもとに前へすすんでくれる先駆者でもあります。当社自身も、ファンと言ってもらえる関係性をクライアントと築くことをより大事にしていきましょう。「Creative Synergy with FAN」とは、それを実現するサービスやプロダクトを開発してクライアント提供することであり、わたしたちがファンと言っていただけるクライアントと、事業を育んでいくことでもあります。

「Creative Synergy with FAN」のシナジーには、2つの意味があります。ひとつは当社の主力プロダクトであるSynergy!をファンであるクライアントとともに進化させていくこと。もうひとつは、ファンと言える顧客と共に相乗効果(シナジー)を生み出すことです。そのため当社はサービスやプロダクトを通して心地よい体験をクライアントに提供する必要があります。ファンが生み出す共感や応援は、事業活動にポジティブなフィードバックをもたらし、企業の持続的な事業の継続と発展を実現できるでしょう。

これからの企業は、社員はお客さまが自社のファンになってくれるように良い仕事をするべきであり、経営者は社員が自社のファンになってくれるように良い仕事をするべきだと考えています。株主のために利益を追求することは結果としてついてくるもの。お客さまや社員に応援されない企業が社会で生き残ることが難しくなるでしょう。

また、社員向けのメッセージとしてミッションステートメントも新たに作成しました。

ミッションステートメントには、わたしたちがなぜシナジーマーケティングで働いているかの思いが込められています。社外の方にお見せするのは少し照れくさい文章ですが、ここには創業以来わたしたちが大切にしてきたことが詰まっています。

シナジーマーケティングでは、この新しいビジョン・ミッションを起点にして、カルチャーマネジメントプログラムが始まっています。このプログラムではまず、行動基準(当社では A Sense of Valueと呼んでいます)をアップデートした上で具体的な社内ルールや取り組みの見直しを行います。

※追記:2021年9月アップデートされた行動基準を発表しました。

このプロセスは、トップダウンでもボトムアップでもなく、全方位から行います(欲張り!)。このプログラムを通して、暗黙知として受け継がれてきた”シナジーマーケティングらしさ”と、ビジョンを実現するために必要な価値観や行動指針が融合した、これからのシナジーマーケティングカルチャーを醸成します。

確かなビジョンとカルチャーは、お客様に提供するサービスにも反映されます。たくさんのマーケティングツールやソリューションがある中でわたしたちのサービスを選んでいただいている理由のひとつとして、企業のビジョンやカルチャーへの共感を挙げていただけることをわたしたちは目指しています。

ともに働く社員と未来の仲間たちの確かな拠り所として。
お取引していただいているお客さまと、未来のお客さまへの約束として。

シナジーマーケティングのこれからの変化にご期待ください!

(文:経営推進部 ブランドマネジメントチーム 森内)

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