ヒトの「価値観」に基づく根拠あるクリエイティブ制作へ　AOI TYO、アマナ、シナジーマーケティング、DICの4社が コンソーシアムを設立

AOI TYO Holdings株式会社、株式会社アマナ、シナジーマーケティング株式会社、DIC株式会社（旧社名：大日本インキ化学工業）は、各社の持つ技術やノウハウ、クリエイティブリソースを蓄積・共有し、ヒトの「価値観」を共通の基準としてクリエイティブの最適化を目指す「価値観クリエイティブコンソーシアム（仮称）」を2017年6月27日に設立します。

■コンソーシアム設立の背景

従来のクリエイティブ活動は、顧客やターゲットを理解したうえで、「共感」や「購買」を促すための根拠あるクリエイティブでメッセージを届けたいという考えのもと、制作が進められてきました。しかし昨今では、消費者ニーズ、ライフスタイルの多様化などにより、より細分化されたターゲットを定義し、深く理解し制作に反映することが求められています。そこで、コンソーシアム参画4社は、ビッグデータを統計的に分析することで日本人の「価値観特性」を把握することができる、シナジーマーケティング社独自の確率推定モデルをベースとし、各社のクリエイティブリソースとノウハウを蓄積・共有することで、ターゲットの価値観を根拠としたクリエイティブの最適化を目指していくことで合意し、本コンソーシアム設立に至りました。

■「価値観クリエイティブコンソーシアム（仮称）」概要と展望

本コンソーシアムでは、価値観をもとにヒトを理解するためのシナジーマーケティング社独自のフレームである「ソシエタス」を中核技術とします。ソシエタスを活用して顧客やターゲットをその性格や行動・嗜好の本質となる価値観で明確に定義し、各社が持つクリエイティブリソースと価値観の組み合わせに関するデータ、そしてそのクリエイティブへの反応に関するデータを蓄積・共有します。

＜各社の提供物＞

上記の他、各素材に適したキーワードやコピー、そして各社のノウハウ（例えばアジア圏で好まれる色彩情報や価値観による素材の嗜好情報など）も蓄積していきます。
さらに、将来的には価値観に合ったクリエイティブリソースの提案を行うシステムを共同で構築することを目指しています。システムは膨大なクリエイティブリソースから、ターゲットが高い関心を示すと思われる色彩・素材・イメージ及びそれらの組み合わせを提案する仕組みで、クリエイターはシステムにより提案されたリソースをヒントにクリエイティブを仕上げることを想定しています。

■クリエイティブリソース提案システムの構想

本コンソーシアムは、価値観や脳波測定等の最先端のマーケティング技術と高品質なクリエイティブリソースやノウハウを融合させ、効果的なビジュアルコミュニケーションを支援することで、クリエイティブ業界をはじめ、クリエイティブ制作に関わる人材、企業の発展に貢献していく考えです。今後の活動状況は各社のホームページなどを通じて発信していきます。
また本コンソーシアムは、趣旨に賛同する法人・団体及び個人にも、積極的な参画を促す取り組みも併せて進めてまいります。

参考資料　ソシエタスによる日本人の行動の要因となる「価値観パターン」12分類

それぞれの特徴はWebサイト（https://insightbox.com/societas/）をご覧ください。

ソシエタスとは、ビッグデータを統計的に分析することで、日本人の価値観特性を把握することができる、シナジーマーケティング独自の確率推定モデルです。ソシエタスは、行動の要因となる「価値観パターン」で日本人を12分類しています。

■ソシエタスによる日本人の行動の要因となる「価値観パターン」12分類