Press Release プレスリリース
SaaS利用者の約4割が”機能が多すぎる”と実感、約6割は毎週「操作ロス」
多機能化するSaaSの運用負荷と、見直しを阻む決裁者・現場の認識ギャップを調査レポートで公開

シナジーマーケティング株式会社(所在地:大阪市北区、代表取締役社長 兼 CEO:奥平 博史、以下:当社)は、全国の企業に勤めるビジネスパーソン250名を対象に、「SaaSツール利用に関する統計調査2026」を実施しました。
MA、CRM、SFA、チャットツール、プロジェクト管理ツールなど、業務で利用されるSaaSは年々多機能化が進んでいます。一方で、現場においては「高機能であること」が、そのまま使いやすさや成果につながっているとは限りません。
本調査では、39.2%が現在利用中のツールを“オーバースペック”と感じていることが明らかになりました。さらに、58.0%が毎週何らかの操作ロス時間を抱えているほか、意思決定に関与する決裁層では30.3%が「機能不足」と感じる一方、現場層では44.6%が「オーバースペック」と感じており、同じツールに対する認識のずれも見られました。
多機能化は、利便性や拡張性をもたらす一方で、現場の学習負荷や迷いやすさ、見直しの難しさも生み出します。当社は本調査結果をもとに、SaaS活用における本質的な課題は「機能不足」ではなく、現場で無理なく運用し続けられる設計になっているかにあると捉え、その実態をレポートとしてまとめました。
調査結果ハイライト
約4割が「多機能すぎる」と実感。現場では“足りない”より“多すぎる”が課題に
現在利用しているツールの機能評価について尋ねたところ、「半分以上の機能は使っていない」が22.0%、「ほとんど使いこなせていない」が17.2%となり、合計で39.2%がオーバースペック状態にあると回答しました。
一方で、「機能が不足している」と答えた層は14.0%にとどまっており、現場では機能不足よりも、むしろ多機能すぎることによる運用負荷が課題となっている実態がうかがえます。

約6割が毎週、操作ロスを抱えている。効率化のはずのツールが“調べる時間”を生んでいる可能性
ツールの操作方法を調べたり、使い方がわからず悩んだりする時間については、58.0%が「毎週ロスがある」と回答しました。
内訳を見ると、「1時間未満」が36.8%、「1〜3時間未満」が15.6%、「3〜5時間未満」が5.2%となっており、週1時間以上のロスを抱える層も2割を超えています。
本来、業務効率化のために導入されるはずのツールが、現場では逆に「調べる」「探す」「迷う」時間を生み出している可能性があります。

決裁者は「機能不足」、現場は「オーバースペック」。見直しを難しくする認識ギャップ
ツール導入や更新の判断に関与する層と、実際に運用する現場層とでは、同じツールに対する評価が大きく異なりました。
決裁関与層では30.3%が「機能不足」と感じている一方、関与しない現場層では44.6%が「オーバースペック」と回答しています。
また、決裁者全体では見直し意向あり計が81.8%となっており、内訳は「未着手」56.1%、「具体的に検討中」25.8%でした。
見直しが進まない背景には、移行コストや工数だけでなく、決裁者と現場との間にある評価軸のずれも影響していると考えられます。

調査設計担当者コメント
クラウド事業部 マーケティングプロデューサー 和田 直之
「今回の調査で見えてきたのは、SaaS活用における課題の中心が、“機能が足りないこと”ではなく、“現場で無理なく運用し続けられる状態をつくれているか”にあるという点です。
多機能なツールは、提供側や決裁側から見ると魅力的に映る一方で、現場では学習負荷や操作ロス、迷いやすさとして現れることがあります。さらに、決裁者は機能不足を感じ、現場はオーバースペックを感じているという認識ギャップが、見直しの難しさにもつながっている可能性があります。
本レポートが、機能比較や価格比較だけでは見えにくい“運用のしやすさ”を見直すきっかけになれば幸いです。」
3つの実践指針(レポート本編にて解説)
本レポートでは、SaaS運用における構造課題を乗り越えるための実践指針として、以下の3つを提唱・解説しています。
- 「運用ロス」を可視化する
現場が日々どれだけ「調べる」「迷う」「探す」時間を使っているかを把握し、見えにくい運用負荷を定量的に捉える。 - 「多機能であること」より「無駄がないこと」を重視する
将来使うかもしれない機能を抱え込むのではなく、今の業務に必要な機能だけを見極め、過剰な複雑さを避ける。 - 「決裁者の評価軸」と「現場の実感」を接続する
ツール選定や見直しにおいて、決裁層だけでなく運用者の声を反映し、双方が納得できる基準をつくる。
詳細レポートの無料ダウンロード
本リリースで紹介したデータは、調査結果の一部です。
無料でダウンロードいただける詳細レポートでは、ツール機能評価、操作ロス時間、決裁者と現場の認識ギャップに加え、運用負荷がどのように現場の使いやすさや見直しの難しさにつながっているのかを、クロス集計を交えて整理しています。
また、現場を疲弊させない運用設計の考え方や、見直しを進めるうえで押さえるべき実践指針についても解説しています。
SaaS導入を“入れて終わり”にせず、継続的に成果へつなげる運用設計を考えるための資料として、ぜひご活用ください。
「SaaSツール利用に関する統計調査2026」
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調査概要
調査対象: 全国の企業に勤めるビジネスパーソン
対象条件: MA・CRM・SFA・チャットツール・プロジェクト管理ツールなどのSaaS(クラウド型ツール)を業務で利用していること
調査方法: インターネットリサーチ
有効回答数: 250サンプル
調査期間: 2025年12月25日