Press Release プレスリリース

インタビュー設問設計から実施、考察、仮説探索までAIがサポート。顧客理解ツール「DAYS GRAPHY」にAIモデレーターなど新機能追加。

インタビューの設問を自動生成し実施する「助けてデイくん!」と、既存のペルソナ資料を「会話可能な顧客像」に変換する新機能を追加。顧客理解にかける作業時間を、さらに効率化

New
DAYS GRAPHY

シナジーマーケティング株式会社
代表取締役社長 兼 CEO 奥平 博史

シナジーマーケティング株式会社(所在地:大阪市北区、代表:奥平 博史、以下: 当社)は、顧客理解ツール「DAYS GRAPHY(デイズグラフィ)」において、AIがインタビューの設問設計から実施、考察、仮説の立案まで行う新機能「AIモデレーター『助けてデイくん!』」と、各企業がすでに保有しているペルソナ資料などをもとに生成AIが“会話できる顧客像”として再構築する機能を追加しました。

これらのアップデートにより、DAYS GRAPHYユーザーが抱えていた「インタビュー設計やペルソナ活用の難しさ」といった課題を解消し、より実践的でスピーディな顧客理解を実現します。

背景:マーケターが抱える“顧客理解の解像度を高める運用”の壁

DAYS GRAPHYはこれまで、口コミやレビューコメントなどのテキストをもとに、生活文脈を含んだ顧客像を自動生成し、チャット形式の対話を通して、施策アイデアに繋がる顧客理解やインサイトを得るツールとして支持されてきました。しかし、導入企業からは次のような課題が寄せられていました。

  • 「チャット機能でインタビューしたいが、どんな質問をすればよいか設計が難しい」
  • 「深掘り質問や会話展開のノウハウがなく、対話の質が上がらない」
  • 「過去に調査して作成したペルソナとも会話して理解を深めたい」

当社では、こうした「設計力・対話スキル・ペルソナ活用力」の壁を取り除くために今回の機能を実装しました。

新機能概要

1. AIモデレーター「助けてデイくん!」

ユーザーが「購買の決め手を聞きたい」「不満を探りたい」といった質問意図を入力すると、AIモデレーター「デイくん」が目的に沿った10〜15程度の質問を自動生成。生成する質問は、エスノグラフィの理論をベースに組み立てられるため、経験豊富なモデレーターと同等のレベルでのインタビューが行われます。

  • 回答内容に応じて「掘り下げて」「話題を広げて」などのボタンで追加質問も自動生成
  • インタビューが完了した後は聞いた内容を考察して仮説を自動で生成

→インタビュー設計ノウハウがなくても、質の高いインタビューを自動で実施し、仮説立案にかかる時間を大幅削減。

2. 静的なペルソナ資料から「会話できる顧客像」を再構築

自社で作成済みのペルソナ資料をアップロードするだけで、DAYS GRAPHYが「会話可能な顧客像」を生成し、資料にはない内容(日常生活や価値観など)もDAYS GRAPHYが増幅して生成するため、静的なペルソナ資料を「生きた形」で活用できます。

  • 口コミ・レビュー由来の顧客像に加え、社内資産(ペルソナ・インタビューログなど)を活用可能
  • ペルソナ資料をアップロードすることで、静的な資料を「会話できる顧客像」へと拡張
  • DAYS GRAPHY の価値観モデル(Societas)を活用して、自社のペルソナに含まれない 「生活シーン」や 「行動原理」、「価値観」なども補完

この機能によって、既存の資産を “生きた形” に変換でき、対話を通じてより多角的なアイデア探索ができるように支援します。

→社内に眠るペルソナ資料を“活きる資産”へ転換し、仮説探求・アイデア発想を加速。

実務活用・期待効果

  • インタビュー設計の問題を解消し、社内リサーチ導入のハードルを大幅に低減
  • 静的なペルソナを“対話型顧客像”にアップグレードし、洞察の質を向上
  • 仮説探索のスピード向上とナレッジ蓄積により、外部リサーチ依存を軽減

クラウド事業部 サービスデザインG マネージャー 阪口 奨のコメント

DAYS GRAPHYの新機能は、ユーザー企業から寄せられた「もっと深く生活者を理解したい」「自社でもうまく聞けるようになりたい」という声をもとに生まれました。生活者理解で重要なのは、表面的な答えを集めることではなく、なぜその行動・選択をしたのかという背景を捉えることです。しかし、多くの企業では生活者調査を外部委託してきたため、社内にノウハウが蓄積されず、DAYS GRAPHYを活用しても十分に聞き出せず、深い洞察に至らない課題がありました。

新機能「教えてデイくん!」では、インタビュー設計や質問技法の知見を機能化し、ノウハウがなくても深い生活者理解を促進できるようにしました。さらに、多くの企業で活用しきれていない自社保有の顧客ペルソナも取り込めるため、ペルソナを起点とした対話やアイデア発想、企画の出発点として社内で共有・展開しやすくなります。

今後も「顧客理解」を企画担当者だけの業務にとどめず、関係者全員が同じ情報を見ながら一貫した顧客起点のマーケティングを実現できるよう、共有・連携機能をさらに強化していきます。


DAYS GRAPHYについて

https://www.synergy-marketing.co.jp/daysgraphy/lp/selected_reason/

DAYS GRAPHYは、顧客の日常や生活シーンを深く理解し、まだ満たされていない潜在ニーズを見つけ出すための「日常描写型顧客理解ツール」です。入力した情報をもとに、エスノグラフィ※1のように生活の描写を含む複数の顧客像を自動生成。チャット機能を使って購買行動の背景や特徴を掘り下げることで、商品企画やマーケティング施策の着想を得るヒントや気づき、アイデアを引き出せます。

(※1)エスノグラフィとは定性調査の一種で、現場に入り込み、見聞き体験した情報を定量的ではなく定性的に記述する調査手法です。ビジネスにおいては、対象となる人々が自分でさえ気づいていないようなニーズを捉える手がかりを得るために活用されます。

  1. TOP
  2. プレスリリース
  3. インタビュー設問設計から実施、考察、仮説探索までAIがサポート。顧客理解ツール「DAYS GRAPHY」にAIモデレーターなど新機能追加。